このレビューはネタバレを含みます
2017年見納めでした。
いやすごい、認知症のじいさんの厄介さが伝わってきて。あれたまらんね。
孤独なおっさんと少女、人生の師となるじじいと孤独な少女、少女に救われるおっさん、典型的なあれじゃねえか、レオンとか、ロリコン趣味じゃねえか、とも思ったけど。大人の女と向き合ってからにしろ、とも思ったけど。
妻を亡くしたウルヴァリンことローガンが、少女に人生を教えることで父になる話だったのでよかったよ。
勝手に託して死んでいくなよ、なんて思ったりもしたけど。
コミックで夢を知り、映画で格言を知り、現実の、身近な人々に叱られて、他人に優しくしてもらって音楽を教わって、身近な人々の死によって宗教を知り、人生を知った少女、
他のミュータントとは違う、人間になった少女。
なるほどな、よくできてる…
立ち上がりが遅くないか? とか、おっさんの郷愁が過ぎるぜ、なんて思ったけど、結末には虚無を感じたけど、
ローガン、というタイトルも良くて。良かったよ。
この映画において、ミュータントがなんのメタファーにあたるのかちょっと読み取れなかったんだけど。そういう話でもないのか。
ローラの、小さな身体を生かしたアクションが良かったし。
物足りなさはあれど、好みの範疇、逃避行、ロードムービーとして良かった。