"誰がしたのか分からないけど、つくづく残酷だよね。"
by 晴之
あなたといた毎日。
そんなことは当たり前だった毎日。
ダラダラと楽しい毎日。
だけど。これからは。
あなたを思い出す毎日。
あなたを探す毎日。
あなたに会いに戻る毎日。
返事を待ち続けなければならない毎日。
あなたのいない毎日。
大切な人を失う準備。
誰もが、そんな準備をしたくはないだろうけど。
その時は、訪れちゃうんですよね。
その時間って、ものすごく不思議なんですよね。楽しかった思い出ばかり蘇るのに、めっちゃ寂しい気持ちになるの。でも、大切だったあなたを思えば思うほど…無理やりにでも上を向いてなくちゃいけないんだよね。あなたには、どこにいったとしても笑顔でいてほしいから。
受け止めると、自分が壊れてしまいそうな現実。大切な人との素敵な思い出が、これ以上ページが増えていかない悲しさ。もう見ることは叶わない笑顔への郷愁。交わすことのできなくなる、会話への切望。押し寄せてくる寂しさの荒波。
そんなものが、優しいファンタジーでありながらもナチュラルに描かれてるの。
アルバムをめくる演出が、主人公の感情をより情緒的に表現してくれてはったの。
簡単に受け止めることが、できるわけでもないし。かといって抗えるものでもない。ただただ、その苦しい時間に浸るしかないのよね。思い出すことや、想像してしまうことが楽しいことであればあるほどに。
そんな、主人公を観ていると。そっとホロっと静かに涙が零れてまうんですよ。
ただいま
おかえり
聞くことも
言うことも
なくなってしまう毎日
おかえりと言えなかった後悔が
続く毎日
"ちゃんとお別れしないと。また。会えないですから。"
by 吉田さん
Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 4
Architecture(構成) 4
Picture(画) 4
Acoustic (音) 4
24-37
