雨丘もびり

サバービコン 仮面を被った街の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

1.0
巧くない。
アメリカの人種差別暴動に隠れて白人同しの犯罪が横行、みたいな皮肉がテンプレで張り付けてあるだけの映画で、面白くない。
感想は「ふーんそーなんだ」でおわり。
マジで社会風刺したいなら、こんな陳腐なフィクションじゃなくてドキュメンタリ作れば?

プロローグはすっごい好きだったんだけどな。
マネキンみたいな笑顔の人々が「ぼくたちあたしたち幸せっ!」て暮らしてる街の、毒々しい平和感が好きだった。

でも、すぐに"いわゆる皮肉映画"になっちゃって、つまんなかった。
差別や保険金殺人をはたらいてしまう動機が描かれないから、こっちまで響いてこないし、共感しようがない。
『サウスパーク』の素晴らしさが懐かしい。

「住みたい街ランキング」上位に残りたいがために、平和や幸福を押し売って洗脳するコミュニティの映画だったら面白かったのに。
監督はジョーダン=ピールかアリ=アスターで。
ジョージ=クルーニーは出演して下さいw。