ゆき

サバービコン 仮面を被った街のゆきのレビュー・感想・評価

3.5
狂いと微笑。

安心安全、絵にかいたような笑顔あふれる日常が並ぶ白人の町サバービコン。そんな町に黒人一家が引っ越してきた。町の平和を保つべく彼らは本性を見せ始める。時を同じく、ロッジ一家にも強盗が入り町に暗雲が漂うのである。

もやっとした違和感に胸騒ぐ前半。ある一瞬からその違和感は確信へと移行するのです。
なんともまぁ、笑いずらいくらいのブラックなネタ。後半の仕掛けは残忍すぎるけれどコーエン兄弟というブランド名を聞くとご愛嬌なのではとも思う。
1950年代の人種差別暴動をモチーフにしつつ決してメインには取り上げない。けれどずしっとくる後味の悪さです。
子供たち2人が唯一の救いとなる一作。ノア・ジュプ君の表情はありきたりな幸せから憎悪に虚無感までしっかり見せつけてくれました。wonderも楽しみ。

日本版のポスター、ほぼネタばれですやん。笑
ゆき

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