あき

ハクソー・リッジのあきのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
第二次大戦時の沖縄戦を舞台に、衛生兵として志願するも武器の使用を拒否したため軍法会議にまでかけられながら、戦地で丸腰のまま自らの命を賭して70名以上の負傷兵を救った兵士の実話。
PG12だけに戦争シーンはリアルで残虐だけど、最後まで武器を持たず自国の兵士だけでなく敵兵である負傷した日本兵まで救い続けるその姿に、一国の強権的覇権主義に釣られて世界的に軍拡に走る今の世の中が皮肉に思えてならない。
しかもガーフィールドは「沈黙」(2015)で見せた敬虔なクリスチャンと被り、そのときは残酷な運命に求める答えに”沈黙”を貫く”神”に向き合う姿が描かれていたけど、この作品はまさに”彼”自身が答えを”体現”している。
メル・ギブソンが監督というだけでなんか構えてしまってなかなか観てなかった映画だったけど、期待をある意味かなりいい意味で裏切って、戦争映画なのにものすごく美しい映画だと思った。
あと、ガーフィールド以外はヒロイン役のテリーサ・パーマーやサム・ワーシントン(ターミネーター4他)、ヒューゴ・ウィーヴィング(マトリックスシリーズ)はじめほとんどオーストラリアの俳優ばかりだと思ったら米豪合作映画だったのね。
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