ーcoyolyー

ハクソー・リッジのーcoyolyーのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.6
敬虔なクリスチャンアンディ、日本に飛ばされる羽目になり酷い目に遭うの巻沖縄戦編です。

江戸初期に続きまたしても日本に飛ばされたアンディ、今度は一体どんな酷い目に!?という興味しかなかったので沖縄に飛ばされるまで本国でも結構酷い目に遭ってたのが意外だった。半分くらいアメリカ本国で酷い目に遭っていたので沖縄に着いた時「やっと無事日本の戦闘最前線まで来れてよかったね」という感慨に耽ってしまった。(そしてこのくだりは映画では描写されてなかったけど『沈黙サイレンス』でも日本潜入前にやっぱり似たようなことはあったのだろうなと気付いた、というか原作でサラッと触れていたの思い出した)

その沖縄戦最前線、到着してすぐイタリア系と思しき名前の人が散って行ったのは、ああこれ日系人がヨーロッパ戦線に回された的なことか、とは分かったんですけどこの部隊白人しかいなくて史実ではどうだったんですかね?実際に黒人兵士いなかったのかそれともホワイトウォッシングなのか気になった。

沖縄戦に入ると私の脳内で『一方その頃日本は〜』という再現ビデオがオートマチックに動き出し、超絶ブラック日本軍の様子を映画内でのアメリカ軍と同時進行でお送りされてましてその結果感想としてはアメリカ軍福利厚生ちゃんとしてる、就職するならやっぱアメリカ軍だよねー、というものしか残らなかった。

私のその脳内再現ビデオと映画が見事に合流する瞬間は相当感動しましたね。感想としてはアメリカ軍福利厚生ちゃんとしてる、衛生兵の教育もちゃんとしてる、で変わらないんだけども。

私がただ一つ観たかったものは日本で散々な目に遭って涙目で神の存在意義を問うキリスト教徒アンドリュー・ガーフィールドだったので、それがまさにそのまま出されてわかってんな!とメル・ギブソンをハクソー・リッジよりも遥かな高みから誉めて遣わした。

私は「敬虔なクリスチャンアンディ、日本に飛ばされる羽目になり酷い目に遭うの巻」を『ハングオーバー!』シリーズや『ヒャッハー!』シリーズと同じものとして捉えている節があるので江戸初期の日本潜入イエズス会士『沈黙サイレンス』セブンスデー・アドベンチスト(私ここの宗派に関しては荻窪の税務署に向かう道にある病院以上の知識ないからあまり突っ込めない)信者ながら沖縄戦に配属『ハクソー・リッジ』に続いてそろそろ現代編の企画も動かしてほしいですね統一教会辺りで。合同結婚式によって日本に送られた統一教会信者アンドリュー・ガーフィールドの設定でどうですか?

日本絡みだとカズオイシグロ原作『わたしを離さないで』とかキリスト教伝道師絡みだと『タミー・フェイの瞳』とかあるけどさ、やっぱこの二つが合わさった時のアンディの破壊力には一つだけだと敵わないのよ、破壊力が二倍じゃなくて二乗になるから癖になって癖になって……
ーcoyolyー

ーcoyolyー