いやぁ〜、メルギブソン。凄かった。
画が、戦闘場面が、半端ない。
ここまで描くか、と思った。
フライヤーやオフィシャルHPに、”世界一の臆病者が、英雄になった理由とはー”って有るけど、この一文は全く的外れだと思う。
銃を持たずに戦場へ赴くという決意を、本土のキャンプで貫いた時点で、すでに”臆病者”ではあり得ない。
確かに、終戦後、勲章を授与し、英雄になったのでは有るけど、それを誇るような人でもなかったように思われる。
それよりも何よりも、あの戦場で(メルギブソン監督が描いたリアリズムの中の)一人、また一人と助けようと必死だったその姿が、本当に凄すぎる。と言うか、あり得ないだろう、と思う。しかし、これは事実として残っていることで有る。
そんな映像を見せつけられて、これはもう、繰り返されてはならないことなんだと、本当に思った。
メルギブソン監督が描いたこの映像は、まさしく、本気の反戦映画なんだと思う。
ヒーローなんか要らないから、こんな惨劇を繰り返すなと言っているように聞こえる。