銃を持たないと神に誓った兵士、デズモンドドス。しかし彼は戦場で最も強く、勇敢だった…。
戦争映画はひたすら戦場が映され、大して登場人物に感情移入もできないまま終わってしまうことが多く苦手意識を持っていた私ですがこれは好きなタイプでした(ちなみにフューリーと地獄の黙示録は大好き)。前半の訓練の様子から中々面白く見応えもありました。そして本作の肝であるプライベートライアンにも劣らない戦場のシーン。PG12のため血や肉が飛び交っていましたがグロテスクというよりも戦場での血腥さ、地獄、すべてか上手くいくとは限らない厳しさがマジマジと描かれていて非常に完成度の高いものだったと思います。あとメルギブソン監督なだけあって宗教色も強かったです。
おいおい…と主人公にツッコミたくなることもしばしばありましたが、これが実話だということを考えるとツッコミようがありませんしただただ驚嘆させられるばかりです。
"英雄"とはまさに彼のような人のことを指す言葉なのです。
