なかずかい

ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハートのなかずかいのレビュー・感想・評価

3.4
『チェイサー』に続き制作されたドライブサーガのVシネマ。
『ドライブ』本編は放送時にリアルタイムで視聴していただけだが『小説仮面ライダードライブ マッハサーガ』が前日譚ということで先にそちらを読了。この小説版が結構ちゃんと前日譚だもんで、もっとパッケージに書いといたほうが良いと思う。割と読んでること前提で話が進む。








以下ざっくり小説版ネタバレ





『仮面ライダードライブ』本編の2年後を舞台に脱獄した本編のゲスト犯罪者達が引き起こした事件に元特状課の面々が挑むという内容だった。仮面ライダーマッハこと詩島剛が収監中の西堀令子と心を通わせ解決の糸口を掴み、チェイサーマッハに、そして『チェイサー』に登場したスーパーバイラルコアを用いて超デッドヒートマッハに変身して戦い一連の事件は幕を下ろしたのであった。


のであったがそれでもまだ終わっていなかったのだ、という内容の本作。ハートが1回限りの復活&仮面ライダーへの変身を遂げるという前編の『ハート』に、剛と出所した令子が新たな事件に巻き込まれるという後編の『マッハ』で構成される。ごく一部小説版の実写化もあるのが読後状態としては嬉しい。
『ドライブ』はリアルタイムで視聴して以来だったので、小説の方で随所で本編の振り返りがされていて大変助かった。巻末には「ドライブ全史」もあったしね。ドライブはBlu-ray付属とかそんなんも含めて外伝が多すぎるので整理してくれて良かった。
個人的に視聴済平成ライダー(『響鬼』以外)の中で最も面白くない認識の『ドライブ』であった(次手が『ウィザード』)が、外伝の本作はギャグの面白くなさは健在ながら変化球的内容なのもあってまあそれなりに面白かった。まあギャグはやっぱり面白くないんだけど。
『ドライブ』、面白くないけどつくづく役者の顔は本当にいいんだよな、竹内涼真に稲葉友に内田理央に上遠野太洸に蕨野友也に。蕨野友也の持つ生真面目な色気、とでも言うのかな、そういう魅力は前編の『ハート』での見所であろう。ブレン、メディックの魂?も一緒に宿しているためハート一人でコントすることになるが、あまり面白くないのに見ていられるのは蕨野友也の色気あってのことだろう。
『ドライブ』という作品そのものの一番のしんどさは、キャラクターがなんかすぐキレちゃって話を長引かせてくるところにあると思っているので、そんなにはキレない本作はそれなりには見やすかったというのもある。剛がすぐキレるフェーズを小説版で脱したからね。
『マッハ』では剛が新アイテム、シフトライドクロッサーを用いて仮面ライダーマッハチェイサーに変身する。『ドライブ』本編終盤及び小説『マッハサーガ』にて変身したチェイサーマッハとどっちがどっちだかややこしい。


個人的メモ
平成仮面ライダー作品コンプリートキャンペーンの残り
『響鬼』本編&劇場版
『ブレン』、(ドライブBlu-ray付属の外伝系)
令和産平成仮面ライダー(パラダイス・リゲインド、555殺人事件、グリドンvsブラーボ、ネット版オーズ、バースX)
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