虎舞羅ーコブラー

導火線 FLASH POINTの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)
4.0
『イップマン』シリーズのウィルソン・イップとドニー・イェンがタッグを組んだ、香港アクション映画。

・あらすじ
1997年、中国返還前の香港。マー刑事はいつも犯人確保の際に相手を負傷させ、それの批判により左遷されてしまうほどだった。かつての相棒ウィルソンと共にベトナム人マフィアのボス三兄弟を捕らえるために捜査するが、潜入捜査中のウィルソンの正体がバレてしまい、命を狙われる事になる…。

・レビュー
ウラペコさんのおすすめから。
先日アマプラに追加されたと知り、早速鑑賞しました。

どうやら「SPL/狼よ静かに死ね」の前日譚とのことで、まだ観れていませんが充分楽しめる内容でした。
本作でのアクションの土台となるのはMMA(総合格闘技)。打撃(パンチ、キック、肘打ちなど)、投げ技、固技(抑込技、関節技、絞め技)などの様々な格闘技術を用いる格闘技です。日本では朝倉兄弟などの選手で知られているのではないでしょうか。
そんなMMAの技術を取り入れた本作は、2007年公開当時にはかなり新鮮なアクション体験となったはずです。中盤は少々アクションが少なくはなりますが、やはり一つひとつのアクションが完成されているため、そんな事は一切気になりませんでしたね。
ドニー・イェンの他に、彼のアクションチームの中に私の大好きな実写版「るろ剣」のアクション監督である谷垣健治さん、そして私の尊敬する坂口拓さんと「狂武蔵」「RE:BORN」を作り上げた下村勇二さんも、スタントコーディネーターとして参加しています。
終盤のドニーとラスボスであるコリン・チョウの一騎打ちは圧巻。始めはボクシングスタイルで靭やか、且つ力強いフックの応酬。そして見る者が手に汗握る寝技と関節技、そこから展開される柔術の投技とパンチ&ハイキックの攻防。またコリンが多用するムエタイの肘技(エルボー)と、ドニーが多用する膝蹴りの力強さが画面からも伝わる迫力と緊迫感で繰り出される様には、思わず息を呑む事間違い無しです。

やはりドニー・イェンのキレのあるアクションに魅了されました。彼の作品を観れば見るほど「John Wick:chapter4」への期待が高まってきます…!✨
是非一度ご覧ください!