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終身犯のseapony3000のレビュー・感想・評価

終身犯(1962年製作の映画)
5.0
アランシャープの「トレジャーinメキシコ」のバートランカスターをみてからずっと気になっていた作品だったのでみられて嬉しい。アルカトラズの鳥男ロバート・フランクリン・ストラウド。嵐の夜に出会った雀の幼鳥や囚人仲間テリーサバラス。檻のなかに閉じ込められて外へ出てもまた舞い戻ってきてしまう者もいる。看守との関係も自分も変わっていく。鳥のために拵える籠や器具を作り上げていくシーンも良い。母セルマリッターが独り占めしていた息子への愛が、もうひとりの女・妻の出現で歪んでいくし、憎たらしいカールマルデンも老いによって丸くなる。ふた部屋ぶち抜きして鳥の研究させてもらってたボロい刑務所はゴキブリうろちょろしてたのに、抗菌しあげの新設のアルカトラズのセット。母の写真燃やしてその燃えかすを踏みつける靴先、アルカトラズまで面会にきた妻に最後の別れをつげる手と手。
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