静かに暮らす

終身犯の静かに暮らすのネタバレレビュー・内容・結末

終身犯(1962年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

鳥との出会いからわかりやすく表情が変わっていく。実在の人物だけどできすぎてると感じるところもあり、フィクションと思って観た。モノクロなので鉄格子の影がはっきり写るのが良かった。
労働もなく全ての交流を絶った独房で過ごすという罰を受けたはずが、最終的には鳥の研究に没頭できる環境になっていく。その知識欲と執念に驚きつつ、罰とは一体…という気持ちにもなる。
死刑を免れてなんやかんやで老いるまで生きたのだから撃たれた若者に対する言葉も本心のように感じられた。

自分から生を手放すことへの嫌悪は宗教も関係ありそうだけど個人的にはわからない。(正確な台詞は覚えていないけど)若者がこんな人生、いいことは何ひとつなかったと言って死ぬ場面が最も共感できた。
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