原作ファン。すんごい早送りで進む。しかし、スイスの山の風景はめちゃくちゃ良いので、風景を見る為の映画と割り切るならよし。
あの時代、まだ蝋燭だった時代の村や屋敷、街の再現。おじいの家の美術。美術がものすごく良い。ハリボテではなく、ちゃんと時間経過と経年劣化を感じられる。
ちょっと演技の指導が雑では…ハイジの元気さアピールの為にわざとらしいんだよな。でも顔や表情はハイジのイメージにぴったり。
超速でシナリオをなぞるのでセリフに無理があるが、なんとか纏めようとしている。
仕方ない。
原作を読んだ上で、その景色を映画化する、という意味ではある程度成功。
心理描写はかなり雑なので、原作読むことを勧める。原作は何度も繰り返し読んだ。すごく好き。くっそ分厚いけど面白いから大丈夫。
でも「○○になりたい」描写なんかなかった気がするけど。絵本が伏線だったとしても唐突過ぎるわ。あれかな？説教くさくなるけど、教訓的なもの、"夢に向かって！"を入れたかったかな？うーん、いらないな。ハイジの良い所は生きるがまま、なので。
やっぱり景色を楽しむ映画ですな。
