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リベンジ・リストのtheocatsのレビュー・感想・評価

リベンジ・リスト(2016年製作の映画)
1.3
表面的過ぎる病んだアメリカ流私刑復讐劇

なぜ妻が殺され夫ジョントラボルタは暴行だけで済んだのか?というその謎はおいおい解明されていく。
そのミステリー部分のみを捉えるなら面白味もまだあったと言えなくもない。
しかし、主役ジョントラボルタが元特殊部隊工作員という説得力が弱く、バイオレンスアクションシーンも表層的。いくらなんでも多数の州知事屋敷ガードマンを一人では無理だろうと。
それに奇妙なのは良心の呵責を覚え教会で懺悔をする場面があったにもかかわらず結局はそれほど葛藤していう様子もうかがえず、妻殺し者だけではなく無関係な人間まで巻き込み手当たり次第に殺害していく様を見せられては、はっきり言って共感を持てないどころか嫌悪の対象でしかなくなる。

しかし、視聴者に深く考えさせるような意図が込められているわけではない、復讐のためにバンバン殺人を重ねていく私刑殺人劇を見てスカッと溜飲を下げるような客層がアメリカには確実に存在するということなのだろう。

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