B7って原題の『boy 7』から取ってると思いますが、タイトルだけ見たら意味分からないし付けない方がいいと思う。
パッケージの裏には「メメントを越えた〜」的な謳い文句が書いてあるらしいです。あ、これ絶対に越えてないわ…。
冒頭、追われる主人公がトイレに逃げ込むまでは良かったです。黄色い駅も異様感があるし、ヒロインのミステリアス感も悪くない。でも主人公に何があったか?の過去編に飛ぶといきなりビミョーになる。主人公はハッキングの罪を犯し、とある更生施設に入れられます。そこでその施設の謎と陰謀に足を踏み入れていくという話。
まず細かい気になる点。施設に入る時、パソコンで心理テストが行われます。質問事項の一つに『思い入れのある数字は?』と聞かれ主人公は『7』と書きます。それがそのまま施設内で呼ばれる番号になるんですが…。あれだけ訓練生がいるのに『7』って書いた奴、主人公だけかよ!絶対に被るだろ!ナンバー35さんとか出てきますが『35』に思い入れのある奴ってなんだ?
まあ、こんなのは些細なこと。まず話がグダグダで進まない。何度も捕まったり逃げたりを繰り返すため「またか」と飽きてくるし、後半に行くにつれ御都合主義展開も目立ってくる。黒幕もショボい。こいつ何だったの?
あとは施設内のセキュリティがとにかくガバガバ。普通に逃げれるんかい!職員が話しているときも主人公はあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。バレバレな耳打ちしたり。しかもお咎めなしかよ!ちゃんと監視しろよ!
記憶を消されると知った主人公は忘れないようにメモを取りますが『メメント』のように大事な事はタトゥーにして残す、みたいな気の利いた展開は無く本当に一から十までビッシリとノートにメモを残すだけ。つまんね。
ラストの台詞も上手いこと言ってやったぜ感が。それ上手くないから全然!文句が多くなりましたが、これは『フローズン』のように誰かと見れば面白いタイプの映画かも。一人はダメ。多分、見た記憶が無くなるよ(笑)