repulsion

天国までの百マイルのrepulsionのネタバレレビュー・内容・結末

天国までの百マイル(2000年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

母親を救う事で自らも再生するという構成と哀愁漂う音楽が見事

ジャケットからしてシャーシャンクの空になんかを思い起こせる希望と再生の話。人生に草臥れた男が周囲の反対を押し切って、行政や破産した経済状況を押しのけ、周りに罵倒され助けられ、母親を救うことで自らも再生する構成。全編を通して、退廃に近い「哀愁」が藤井尚之の音楽の素晴しさもあって漂っている。時任さん、大竹さん、筧さん、村上淳さんが本当に巧い!原作は浅田次郎。
エリートサラリーマンから失脚し、仕事もままならず、借金を重ね、家族にも冷たくされ、絶望に浸る主人公が、母の心臓の病を直すため、凄腕のな心臓外科医のいる病院に、搬送するお金もないため、知人を頼りながら、100マイルの旅をする話。

ネタバレになるけど、ヒモの男に尽くして最期に悪女を演じてヒモと元妻を復縁させる、不思議でどこかにいそうな天女のような大竹しのぶの演技が凄い。
個人的にこういう話は好き。時任さんもドクターコトーなんかとは
とはまったく違う演技を見せてて、素晴らしい。
 
公開時には主題歌は購入したけど地方に住んでいたので劇場では見れずにDVDを購入して特典映像に浅田次郎氏のインタビューがありますが、なかなか見る価値があります
repulsion

repulsion