リーアム兄さん

現地(にいない)特派員のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

現地(にいない)特派員(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
フランク「正直者は損をする。ウソも方便だ。」

ニューヨークのラジオ局「Q365」の記者フランク(エリック・バナ)は得意の話術と演技で事故現場などに潜入し、少しの情報だけでスクープを作成してはレポートしていた。ある日フランクは上司にエクアドルの紛争について現地へ取材に行くよう命じられる。フランクは技術士のイアン(リッキー・ジャーヴェイス)とエクアドルに向かう準備を進めるが、空港に向かう途中でイアンが航空券とパスポートを誤って捨ててしまう。現地で取材ができず、クビになることを恐れた2人は急遽ラジオ局の迎えにあるレストランに隠れ、そこからあたかもエクアドルにいる風に放送を始める。最初は軽いウソだったが、次第に話が膨らんでゆき、最後には反乱軍に誘拐されたという話にまでなってしまった。果たして2人は無事にこの状況を収めることができるのか。

ウソをつき続けて取り返しのつかないところまで発展するのに、なぜか丸く収まってしまうという「そんなことなるわけないやろ」コメディ。
ジェームズ・ボンドのようにスタイリッシュで高身長のエリック・バナと少し鈍臭くて低身長(そのくせ完全なイギリス訛り)のリッキー・ジャーヴェイスの凸凹コンビが真面目に嘘つきまくるのが面白い。

ラストシーンのセリフにあったけど、まさに低予算映画のそれという感じだが、何気にヴェラ・ファーミガも出演しており、俳優陣もストーリーも満足度は高かった。