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鋼の錬金術師のkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

鋼の錬金術師(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

割とサクサク観れちゃう。
山田涼介が原作のことを大好きだと聞いて観ると、ちょっと観え方が違うというか、
すごく一生懸命やっているのは分かるんですよっていう感じで、何故か居た堪れない気分になる。


ヒューズ中佐の死に様については、一部ネット上で批判も出ていますが、
別にこの後マスタング大佐に嫌疑がかけられるというストーリー上の展開から言えば、
そこまで問題があるとは思えない。
とは言え、最初にマスタング大佐→ヒューズの奥さんという流れは若干意味不明で、
順序逆の方がいいと思いました(奥さん→マスタング大佐で)。


原作も無事終わった今、現状一番ミームになってしまっている、ショウ・タッカー氏。
「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」でお馴染みで、SNSでしょっちゅう見かける。
実は原作ではショッキングなシーンの割にさっさと話が進んでいき、
スカー(この映画の続編で登場する)にさっさと抹殺されるんですが、
今作ではいたちの最後っ屁的なバトルが展開される。
昔から「タッカーさん、すぐ死んじゃうなあ〜」と思っていたので、作劇的にはこれくらいの反抗があってもいいとは思った。
しかし、エドやウィンリィなど、全体的に原作のキャラクターの様相に寄せて行っているのに、なんでタッカーさんだけそのまま大泉洋なのかが気になってならない。


結論、まーこんなもんだろうなというくらいのオチに収まっていくのだけれど、
一番最初に書いた通り、山田涼介が「ハガレンが好き!」という気持ちが割と伝わってくるというか、
見かけは正に「東洋人が西洋人のコスプレしてます」なんだけど、結構立ち振る舞いというか演技については、エドワード・エルリックになっていると僕は思ってしまって、
だからこそ悪いところ、ディスれるところは山ほどあるんだけど、
そこまで口汚く言いたい様な映画ではなかった。


尚、監督の曽利文彦さんについて、全く知らなかったのでフィルモグラフィを確認したところ、綺麗に漫画の実写映画作品ばかりで、ここはちょっと申し訳ないけど笑ってしまった。
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