キミシマユウキ

バットマン:キリングジョークのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.4
闇の騎士バットマンと狂った犯罪者ジョーカー。彼らは正反対のように見えて表裏一体コインの裏表であることを気づくものは少ない…

DCコミックを代表するダークヒーロー
!!バットマン!!
のアニメ映画。
『スーサイド・スクワッド』のジョーカーが個人的に良かったので他のジョーカーをばと鑑賞。

ジョーカー
「なんで笑わないんだ?」

バットマン
「そのジョークは前も聞いて、前も同じようにつまらなかったからだ。」

バットマンの出自を描く作品はアニメと実写含めても数え切れないほどあるだろう。
しかしその宿敵ジョーカーについての出自は意外にも多くは語られていない。
もちろんコミックによって起源は変わってくるのだが、今作では現実的で哀しい物語になっていてかなりツボだ。
ここでのジョーカー誕生物語を見ればいかにバットマンとジョーカーが表裏一体かがよく理解出来る。
少しでも状況が違っていたらお互いが逆になっていても可笑しくないレベル。
二人の間にしか分からない境地。
遠いようで近い二人。
彼らの関係をわかりやすくするために入れられたバットガールの物語も悲しい。

声優で1人触れたいのは『スターウォーズ』のルークで知られているマークハミル。
実は彼アニメ版のジョーカーの声を幾度となくこなしている歴戦のジョーカー役者。
声を聞いてもマークハミルだとわかることはない!!かなりジョーカー!!
狂っているジョーカー!!クオリティ高すぎる!!!
なんでFilmarksでキャストに乗っていないのか不思議なほど!!
なんちゃってジョーカー好きの野郎どもは是非彼のジョーカーも見てやって欲しい!!

まぁジョーカーのみにフィーチャーした作品かと思いきや前半はしっかりバットガールの話を丁寧に描いていたりして物足りなかったりもするのだが、ラスト不敵に笑い合うジョーカーとバットマンを背に流れるエンドロールはかなり余韻に浸れるぞ……

バットマン好き、バットガールを意外と知らない方、そして知名度が低いマークハミルのジョーカーを見たい方にはオススメの作品。