「一日分の最悪な日、それが俺と世界との距離だ」
対照的な存在のようであり、隣り合わせのような存在でもあるバットマンとジョーカー。
バットマンが感じるジョーカーへの過剰なまでの憎しみは、同族嫌悪なのか?それとも嫉妬なのか?
二人の戦いは善と悪のそれではなく、自分の世界に相手を引き込もうとする綱引きのように見えるし、おかしな例えだがまるで恋人同士の駆け引きのようにすらみえてくる。
そしてラストでジョーカーが口にした“ジョーク”の意味。
二重、三重の意味を感じさせるそのジョークはバットマンとジョーカーの関係を面白おかしく、しかし的確に言い表した最高のキリングジョークだ。