菩薩

猿女の菩薩のレビュー・感想・評価

猿女(1964年製作の映画)
4.2
まさかのマルチエンディングシステムで家帰ったらクロノ・トリガーやろうと思った(マジでやりたい)。フェレーリ的には当然ディレクターズ・カット版の旦那の動物的な生存本能が勝る人間としての倫理観の死エンディングがベストなんだろうけどフランス版の「猿女」のアイデンティティの死エンディングがやっぱ平和だなと思いつつ、でもそうなるとフェレーリにしては平凡な映画になっちゃうんだよなと思わなくもない。欲望に満ち満ちた物語がまさか愛によって絆されていくなんて思わないし、ってなればディレクターズ・カット版は愛を失った人間らしさへの回帰と捉える事も出来るのかもつか『バイバイ・モンキー』の前にちゃんと猿の映画撮ってるのにビビる。『フリークス』、『エレファント・マン』、『道』ら辺が想起されるけど、やっぱりフェレーリの映画は異様で面白い。
菩薩

菩薩