今日も喉が痛い

狙撃者の今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

狙撃者(1952年製作の映画)
4.2
優しくお願いされ用が済んだら冷たくあしらわれたり、逆ナンされるも嘘を見破られキレられたり、そんな事をされると…もう僕…銃で撃ちたくなっちゃう…!僕を止めてくれ…!と幼い頃に母から受けた虐待で心を病み女性に酷い嫌悪感、精神疾患を持っている男の物語。

ちょっと気の毒だなと思ったのは子供達が野球をしてて転がってきた球を取って返したらそれが勝敗を分ける大事な局面だったらしく負けた側の女の子に怒られてションボリしてしまうところ。

この男の狂気さが現れるシーンもとっても良くて、狂った様に笑うとかそんな安易な狂い描写じゃなくて、遊園地でストラックアウトみたいなアトラクションでボールを的に当てると金網の中で椅子に座った女性が水に落ち、外れると女性から罵られるというよく分からないゲームがあって狂った様に的に当て、水に落ちた女性に向けて狂った様に投げつける。周りもドン引き女性もスクリーム。大変素晴らしいと思いました。

最終的に立て籠もりみたいになって警察に囲まれるんですが、窓から頭を出す野次馬達を見た警察が一言「野次馬達、頭が吹っ飛ぶぞ 最初から脳みそがないのか」となかなかの問題発言で笑ってしまった。