tristana

炎のtristanaのレビュー・感想・評価

(1978年製作の映画)
5.0
学校も行かずに想像の世界だけで遊ぶ少女、かといって人間関係が苦手なわけでもない。少女のオブセッション対象は消防士。木曜日の夜、二階の寝室の窓辺に消防服で会いに来て。当日、ついに彼がと思ったら誰ですかあなたは。あいつデートで来れなくなったんだわ、僕の方がハンサムって言われるけどよかったらもう少しいようか?いやいや勘弁🙏娘の家庭教師として雇うのが先か、恋人を娘の家庭教師にしているだけか怪しい父親は「何かをしている大人」になることを彼女に望む。夕食会でとっておきの服を着て階段を降りてくる余裕の足取り、消防士の彼との幸せな時間に流れる素敵な音楽。君がいなきゃ消防士ごっこできないじゃないか!とゾッとするセリフでふてくされる男友達が持ってきた「すごいコスチューム」を見ることはできない。どこかへ逃げようか?でもあなたが消防署をクビになったら会う意味ないわね。最後の彼女の決断は?素晴らしいエンディング。36歳の男が撮ったとは信じられないほど乙女ファンタジーな思春期もの。義理の弟(木と市長の市長)の距離感が最高。
tristana

tristana