ぴんじょん

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのぴんじょんのレビュー・感想・評価

2.0
もう、スター・ウォーズはやめよう!

ディズニーがスター・ウォーズの権利を獲得してから、スター・ウォーズの劣化は激しいのですが、これもまたひどい作品でした。

ロン・ハワードが監督だというので、そこそこ期待したのですが、例によって、過去の遺産を食いつぶすだけの作品になってしまいました。
いや、築いたものを打ち砕くという感じですか…。

若き日のハン・ソロの活躍というのですが、スターウォーズ第1シリーズの軽快なハン・ソロとは似ても似つかぬ人物像です。
貧民窟からの逃亡、恋人との確執など、後のカラッとしたハン・ソロからは考えられない暗い過去です。

ハン・ソロの過去が暗いせいか、映像も暗い。
暗くて見にくいと思っていたのは僕だけではなかったらしく、いくつかのレビューでも同様の声が多数聞こえました。

恋人との関係も、後のレーア姫とのロマンスをぶち壊すようなもの…まあ、レーア姫との関係もロマンスと言うよりはじゃじゃ馬慣らしの駆け引きみたいなところはあったけど。
でも、この作品に見るような、人生を共に生きるかのごとき恋人がいたんじゃ、レーア姫とのロマンスが嘘くさくなってしまいます。
その上、第3シリーズそのものの中心である、ハン・ソロとレーアとの息子の存在意義も薄っぺらくなってしまうではありませんか。

ランド・カルリシアンやチューバッカはまだよいにしても、それ以外のキャラクターはいかにもとってつけたみたい。
敵の親玉:ドレイデン・ヴォスもなんだか貫禄がないし…いっそもっと軽やかな密輸商人の話にでもすればよかったのに。
そんな意味では、ナメクジ親方のジャバ・ザ・ハットとの関係を描いた方が面白かっただろうな。

ラスト、ダース・モールが出てくるけど、多くの人が指摘しているように、時間的におかしくないか。

2019/12/5 5:42
1,499- 6
ぴんじょん

ぴんじょん