シネマスナイパーF

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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悪くないんだけど面白いかと言われると微妙
だけど好きか嫌いで言えば、スター・ウォーズシリーズではトップレベルで好きなので、実際出来はこのスコアからマイナス0.8ぐらいですハイ

アッサリしすぎじゃね?いくらなんでも
ちょっと小綺麗な感じがハン・ソロっぽいと言えば、まあそんな気もしなくはないかな、って感じ


テンションが微妙すぎるんだよな
アウトローの話だし、薄暗くて地味な話でも大歓迎なんだけど、あのハン・ソロの過去やりますって言われて終始コレは、なんとも言えないわ

バックボーンを描くものを期待して行った僕が悪いので、これは只のクソみたいな文句になってしまうんですけど、どっちかっつーと俺たちの知ってるハン・ソロが若い頃やってたヤンチャを見せられるだけなんだよなコレ
そもそも、カスダン親子はソロの通過儀礼的な体験を描くことが目的だったらしいので、そういうもんだから文句言っても仕方ないのですが
みんな知ってるアイツやアイツと友達になるエピソードを見せてくれるって感じ
勿論、冒険を通じて現実を知っていく青き日の彼も描くので、人格形成も描いてはいるんですけど、登場したその瞬間から軽口ボーヤなので、共に冒険した仲間との西部劇的決着の場面が熱いは熱いのですが、どうもアッサリ感は拭えない

単純に見せ場が並んでる感
1回目のランドとの賭け勝負とか、話の流れとしては全く必要ないんですよキーラが初めから話つけとけば済んだ話なんだから!一応ラストで回収されたから良かったものの、観てるその時は今のいらねーって思いました
ワァー化け物だァー!ワァー帝国軍だァー!展開の単純すぎる足し算感に加えて、折角埋め込んだ大切な友人の頭脳が大して活かされていない半端感が輪をかけて業務感を増していて、あんまりスリルないしアガらない
二人の間の大きな壁を越えた友情や愛情を活かした場面があるだけ、そういうの無さすぎだった某アップライジングより百倍マシなんですけど、クライマックスの「とりあえず色々ネタバラシとか返しとか沢山やっとけ」感は唐突に畳み掛けすぎてて、これまた絶妙にテンションが上がりにくかった


勿論楽しんだんですよ
纏まり方は小綺麗なんですが、泥臭くて情の溢れた若き日のソロのスピンオフとして満足しました
楽しんだんですけど、辛口なこと言うと、ストーリーも、主人公ソロのキャラクターも、かなり薄味でした
こいつはハン・ソロだっていう先入観ないと正直厳しい…フラットに見てみると、この作品内では、あんまり格好良くないから
狭い所を縦に通ろうとする無茶がリフレインされていたり、良いとこは良いんですけど

あんだけネタバラシや返し連発しといて、あるキャラクターの過去はイマイチよくわからないまま終わってしまったことが象徴的なように、なんか痒い所に手が届いてない印象の作品でした
ディズニーブランド入ったからクオリティは安心…してんじゃねえぞオラ!っていう最後のジェダイは、正直出来はアレですが、その雑さが評価するにあたってのキモでした
これはうーん…一定のクオリティってのが、こういう感じ産むこともあるよな、やっぱり!って思っちゃった!正直ね!

悪くなかったんだよ!面白いは面白かったんだよ!好きは好きなんだよ!大好きなんだよ!そこは分かって!