【後半で失望】
ヒロインのゾフィはドイツに住む中年女性で歌手その他で食っている。男と同棲しているが、長続きしたためしがない。昨年母を亡くし、老父の住まいを時々訪れている。
或る日、老父がネットで亡き妻にそっくりの女性を見たと騒ぎ始める。それは米国・ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で歌うプリマであった。そのプリマはゾフィの亡き母と何らかの関係を持つのか、或いは偶然似ているだけに過ぎないのか。ゾフィは父に頼まれてニューヨークへ・・・
前半は謎が効いていてまあまあ面白いが、後半になると失望する。謎解きがあまり説得的ではないし、出てくるオペラ『ノルマ』が筋書きとうまく絡められていない。
要するに脚本の出来がイマイチなのだ。残念。