このレビューはネタバレを含みます
前作モンキーマジック続編。
悟空役はドニー・イェンから、前作で牛魔王を演じたアーロン・クォックに変更。
ドニー・イェンじゃないのか…と思ったけど今作にも猿になりきる演技は受け継がれて、イケメンは猿になってもイケメンなんだな…。ドニー・イェンの悟空は可愛い系だったけど、アーロン・クォックの悟空はカッコいい感じする。
お話は悟空が五行山に封印されて500年後、経典を求め取経の旅をしていた三蔵法師と観音菩薩の命により三蔵を護り、旅を共にする事になった悟空、八戒、悟浄はと或る国に辿り着く。そこには永遠の命を得る為に三蔵を狙う白骨美人が棲み着いており、巧みな妖術で人間に憑依して悟空を陥れて、三蔵と悟空を引き離すことに成功した…というお話なんだけど、
この三蔵が無能なただの人間なんだよね。本当に人が傷付く事が耐えられないただの人間で、途中「観音菩薩は何故この無能に取経をさせるのか」って言われるんだけど、まさにそう。めちゃくちゃ無能。
しかも傷付く人の心には寄り添えるのに、妖怪に狙われている三蔵を護る悟空の心には寄り添えない無能さ。それなのに素直な悟空は三蔵から拒否して波紋にされたのに、それでも観音菩薩に諭されたからって三蔵を許す…なんていじらしいんだよ…悟空…ってなりながら視聴しました。
何だろうな、人間の時人間に裏切られた白骨美人が人間に転生したくないって言うのに、三蔵が彼女にチャンスをくれって言うの悟空だけじゃなく白骨美人を救いたいのに、心には寄り添えないとこ三蔵お前さ、そういうとこだよ？って思ったりした。
妖怪のまま生きられないなら、そのまま消滅させるのも救いなんじゃないの？
救いたいと思い取った行動が現世に白骨美人を縛り付ける事になろうとも、それが仏の救いだから、それが正しいからと思い込む…それこそが人間と妖怪の違いとして描かれているのかな。だから三蔵は全能ではなく無能なただの人間でなければならないのか…色々考えてしまうお話だったけれども、楽しさレベルはかなり高かったです。
確かにワイヤーアクションとかVFXとか🇨🇳映画見慣れてないと受け入れ難いのかもしれないけど。私は出来れば舞空術は観たい派なので楽しかったですね。
ラストも続編あるよ！って終わり方で、三蔵の魂は戻るのか、無事天竺へ辿り着けるのか…かくして悟空たちは天竺への旅を続けるのであった…！待て次回！じゃん…もうこれは次作観なければならんやつじゃん！！観る♡
テーマ曲ダサいって言われてるけど、悟空一行のキャラソンみたいで私は好き♡
