kazu1961

アルジェの戦いのkazu1961のレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
4.4
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-483 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 453/1001

🖋凄いリアリティと熱気!!アルジェリアの独立に命を賭ける民族の激しい怒りと執念が映像からビンビンと伝わってくる凄い作品です。

🖋フランス領だったアルジェリアが独立を懸けて起こしたアルジェリア戦争を描いた作品ですが、元ジャーナリストだったイタリア人監督のジッロ・ポンテコルヴォが、本物のアルジェ地区でのロケ撮影、実際の戦闘に参加した人物を含む市民約8万人の参加、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとに、戦争の実体をドキュメンタリータッチでリアルに再現し、5年の歳月をかけて作り上げた作品です。なので、モノクロ作品であるが故の臨場感と熱量がそのまま伝わってくるのは圧巻です。

🖋さらに音楽を私の大好きなエンニオ・モリコーネが担当。その効果的なタイミングで流れる音楽にも感情が揺さぶられます。そして圧巻のラスト、無数の民衆たちが、自らを象徴するオリジナル国旗を掲げ叫びながら市街地を圧倒するシーンではボルテージ最高潮。121分の間、全く飽きることなく、一瞬たりとも気を緩めるのを許さない緊迫感でした!!

🖋結果、1966年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞や1967年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位・外国映画監督賞など数々の賞受賞しました。その
当時のヴェネツィア映画祭で、フランス代表団が「反仏映画」として反発。フランソワ・トリュフォー以外のフランス勢が全員退席したというエピソードも。

😣物語は。。。(参考:シネマトゥデイより)
1950年代、フランスからの独立を目指し戦うアルジェリア。脱獄したアリ・ラ・ポワント(ブラヒム・ハギアグ)は、アルジェリア民族解放戦線の幹部ジャファー(ヤセフ・サーディ)のもとでフランス軍への抵抗を続けていた。そんな中、アルジェリアに駐留することになったマチュー中佐(ジャン・マルタン)がFLNの掃討を宣言、一般市民への尋問を強化していく。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『アルジェの戦い』
原題(英題):『La Battaglia Di Algeri』
🎥製作国 :イタリア・アルジェリア
🎥初公開 :1966
日本公開 :1967/02/25
🎥上映時間 :121分
🎥受賞 :第27回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
🎥監督(製作):ジッロ・ポンテコルヴォ
脚本 :フランコ・ソリナス
原作 :※※※
撮影 :
音楽 :エンニオ・モリコーネ、ジロ・ポンテコルヴォ
出演(声優):ブラヒム・ハギアグ、ジャン・マルタン、ヤセフ・サーディ、トマソ・ネリ、ファウジア・エル・カデル、ミシェル・ケルバシュ

🔸Overview (映画. comより)———————
1954年から62年にかけてフランスの支配下にあったアルジェリアで起こった独立戦争を描き、66年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した戦争映画の名作。ジャーナリスト出身のジッロ・ポンテコルボ監督が、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとに、戦争の実体をドキュメンタリータッチでリアルに再現。アルジェリア市民8万人が撮影に協力し、主要キャストには実戦経験者を含む一般人も多数参加。戦車、武器類はアルジェリア軍より調達された。アルジェリアの首都アルジェのカスバでオールロケを敢行し、5年の歳月をかけて製作。エンニオ・モリコーネが音楽を担当している。ベネチア映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を受賞した際、現地入りしていたフランス代表団が「反仏映画」として反発し、フランソワ・トリュフォーを除く全員が会場を退席したという逸話が残されている。67年に日本初公開。2016年に、オリジナル言語版のデジタルリマスター版が公開。
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