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アルジェの戦いのRIOのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
3.9
アルジェリア カスバ
特に独立運動が激しかった場所
1962年アルジェリア独立直後に撮影されたという歴史に刻もうとする熱量があった
ジッロ・ポンテコルヴォ監督は残された記録と当事者の証言をもとに5年をかけて制作されてる
戦車や武器もアルジェリア軍によるもので8万人の市民が参加って凄いです
女性の独特の叫び声が熱狂的

前に進むための粛清と統制

時系列にフランス人のアルジェリアからアルジェリア人のアルジェリアまでを描いている

作中ではサルトルが何故 独立を支持しているのかと出てました
「100万人のアルジェリア人を殺戮させたという我々の敗北」というサルトル論もありますね
アルベール・カミュは独立運動が激化するなかでもフランス人とアラブ人は融和できると考えて市民休戦を訴えていた
監督はサルトルとピカソとも交流あったみたいです

エンニオ・モリコーネが音楽をつけているんですが唐突な感じがあってそれも含めてアルジェリアの息吹を感じるようでした
「モリコーネ」G・トルナトーレ*でも目立っていたこの作品は1966年にベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した
会場のフランス代表団はボイコットしてしまいフランソワ・トリュフォー監督以外は全員がその場を去ったという伝説があるそうで物議を醸してます

120年の抑圧に抵抗するか報復か
色々な要素を持ったアルジェリア独立運動の迫力は凄いものがありました
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