たけちゃん

アルジェの戦いのたけちゃんのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
3.8
1954年~62年にかけてのフランス植民地からの独立戦争で無差別爆弾テロ・拷問を描く。独立して4年後に製作され多くのアルジェリア市民が参加したとあって生生しい。試写会では反フランス映画との批判・退場劇があったが監督的にはニュートラルな視点で描いていると言及。
また映画では描かれていないがフランス内での対立からのクーデター・大統領暗殺未遂、さらに独立戦争のときに生活の為フランス側についた現地ムスリムに対するフランスの裏切りで戦争後もアルジェリア内の民族間での虐殺が起こるなど壮絶を極める。
フランス自体もアルジェリアの戦いを戦争とは認めず長年内紛として処理してきたが、ようやく認めたのは1999年のことでフランスの恥部でもある。
ドキュメンタリータッチの貴重な映像
そしてモリコーネの音楽が独特な緊張感をうんでいる。