じょり

アルジェの戦いのじょりのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
5.0
①ネオリアリズモ完成度 128%
②帝国主義糾弾度 100%
③ヴェネツィア国際映画祭でのエピソード痛快度 100%

こんな言い方は語弊があるかもしれませんが、黒澤監督作品以外で最もクロサワに近い映画でした。何というリアリティ。そして独立という民族の幸せへの願い。
アルジェリア独立から4年後の公開ですから、街全体に当時の雰囲気が残っていたことを差し引いたとしても、本当に作り物か映画なのか戸惑うことが多々ありました。記録物にはない映画的魅力を損なわず、平和への執念がフィルムに乗り移ったような傑作です。これでアカデミー賞を獲れなかったなんて意味が分かりません。
色々言いたいことはありますが1つ挙げれば、オマール少年の笑顔は、武力衝突のニュースが流れるたびに思い出すわきっと…
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