このレビューはネタバレを含みます
本作が金獅子賞を取った時に当時のフランス代表団がほぼ全員ベネチア国際映画祭会場を退席したという問題作。
廉価版のBlu-ray発売ということで購入してみましたが...いや衝撃的な作品でした。
まず素直にアルジェリア側に立ってみることができない...
「アルジェリア独立」は素晴らしいことなのでしょうが本作で描かれたその方法が無差別テロというのは中々同意しにくいです。
(レジスタンス崩壊から数年後に独立だったので無差別テロが主たる抵抗という訳ではありません。あくまで方法の一つがです。)
「もちろん他に方法がなかったか?」なんて言えるわけはないのですが...
そしてもちろん「フランスが正しかった」なんて更に考えられません。
それにしても50年後でもまるで同じ構図が残っているなんて監督さんも考えなかったでしょうね。
色々と考えさせられる作品でした。