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アルジェの戦い
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目次

アルジェの戦いの作品紹介

アルジェの戦いのあらすじ

1954年から1962年にかけてフランスの支配下にあるアルジェリアにおいて、フランス軍と抵抗組織の攻防を描いた『アルジェの戦い』。監督のジッロ・ポンテコルヴォは、映画を作るにあたって記録映像を一切使わず、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとにリアルな劇映画として戦争の実体をドキュメンタリー・タッチで詳細に再現している

アルジェの戦いの監督

アルジェの戦いの出演者

原題
LA BATTAGLIA DI ALGERI
製作年
1966年
製作国
イタリアアルジェリア
上映時間
122分
ジャンル
ドラマ戦争

『アルジェの戦い』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.4
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-483 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 453/1001

🖋凄いリアリティと熱気!!アルジェリアの独立に命を賭ける民族の激しい怒りと執念が映像からビンビンと伝わってくる凄い作品です。

🖋フランス領だったアルジェリアが独立を懸けて起こしたアルジェリア戦争を描いた作品ですが、元ジャーナリストだったイタリア人監督のジッロ・ポンテコルヴォが、本物のアルジェ地区でのロケ撮影、実際の戦闘に参加した人物を含む市民約8万人の参加、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとに、戦争の実体をドキュメンタリータッチでリアルに再現し、5年の歳月をかけて作り上げた作品です。なので、モノクロ作品であるが故の臨場感と熱量がそのまま伝わってくるのは圧巻です。

🖋さらに音楽を私の大好きなエンニオ・モリコーネが担当。その効果的なタイミングで流れる音楽にも感情が揺さぶられます。そして圧巻のラスト、無数の民衆たちが、自らを象徴するオリジナル国旗を掲げ叫びながら市街地を圧倒するシーンではボルテージ最高潮。121分の間、全く飽きることなく、一瞬たりとも気を緩めるのを許さない緊迫感でした!!

🖋結果、1966年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞や1967年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位・外国映画監督賞など数々の賞受賞しました。その
当時のヴェネツィア映画祭で、フランス代表団が「反仏映画」として反発。フランソワ・トリュフォー以外のフランス勢が全員退席したというエピソードも。

😣物語は。。。(参考:シネマトゥデイより)
1950年代、フランスからの独立を目指し戦うアルジェリア。脱獄したアリ・ラ・ポワント(ブラヒム・ハギアグ)は、アルジェリア民族解放戦線の幹部ジャファー(ヤセフ・サーディ)のもとでフランス軍への抵抗を続けていた。そんな中、アルジェリアに駐留することになったマチュー中佐(ジャン・マルタン)がFLNの掃討を宣言、一般市民への尋問を強化していく。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『アルジェの戦い』
原題(英題):『La Battaglia Di Algeri』
🎥製作国 :イタリア・アルジェリア
🎥初公開 :1966
日本公開 :1967/02/25
🎥上映時間 :121分
🎥受賞 :第27回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
🎥監督(製作):ジッロ・ポンテコルヴォ
脚本 :フランコ・ソリナス
原作 :※※※
撮影 :
音楽 :エンニオ・モリコーネ、ジロ・ポンテコルヴォ
出演(声優):ブラヒム・ハギアグ、ジャン・マルタン、ヤセフ・サーディ、トマソ・ネリ、ファウジア・エル・カデル、ミシェル・ケルバシュ

🔸Overview (映画. comより)———————
1954年から62年にかけてフランスの支配下にあったアルジェリアで起こった独立戦争を描き、66年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した戦争映画の名作。ジャーナリスト出身のジッロ・ポンテコルボ監督が、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとに、戦争の実体をドキュメンタリータッチでリアルに再現。アルジェリア市民8万人が撮影に協力し、主要キャストには実戦経験者を含む一般人も多数参加。戦車、武器類はアルジェリア軍より調達された。アルジェリアの首都アルジェのカスバでオールロケを敢行し、5年の歳月をかけて製作。エンニオ・モリコーネが音楽を担当している。ベネチア映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を受賞した際、現地入りしていたフランス代表団が「反仏映画」として反発し、フランソワ・トリュフォーを除く全員が会場を退席したという逸話が残されている。67年に日本初公開。2016年に、オリジナル言語版のデジタルリマスター版が公開。
ギズモX

ギズモXの感想・評価

5.0
【アルジェリア1200万人のエネルギー爆発!】

「こうする他に道はなかった」
「これが人間の世界です」
「諦めねば」

「それは違う」
「人間が作ったのだ」
「こういう世界を」
映画『ミッション』より

1954年から62年にわたるフランス領アルジェリアでの独立戦争を圧倒的スケールで写し出す実録系戦争映画。
アルジェリアの首都アルジェ市内でゲリラ戦を繰り広げるレジスタンスと、それを阻止せんとするフランス空挺部隊の攻防を描いた物語。

リアリズム。
僕が映画の中におけるリアリズムな演出が好きな理由は、人間や社会の本質を読み解こうとするパワーに魅了されるからに他ならない。
激動の時代の波に流されながらも、必死に生きる者達の生涯を通して、"今のこの時代に何を思い、どう戦うか"をダイレクトに叩きつけてくるその荒々しさ。
そして、そういったリアリズムの最高峰と言える作品が本作『アルジェの戦い』だ。

映画を制作するにあたって記録映像を一切使わず、数千人にも及ぶ証言や残された記録をもとに、実際に独立を体験したアルジェリア市民約8万人をエキストラとして参加させ、当時何が起きたのかを鮮明なドキュメンタリータッチで再現することで、人の心の中に宿る闘志をダイナミックに表現した。

人物の心理描写がとにかく圧倒的。
本作の最大の特徴は、虐げられていた民族が自由を勝ち取るストーリーであるにも関わらず、レジスタンスだけでなくフランス側にもスポットを当てて、彼らが起こしたテロリズムについても容赦なく切り込んでいることだ。
報復が新たな報復を生み出す負の連鎖をこと細かく描写していて、物語が単なる二元論な構造をしていない。
また、両方の勢力を同時に描いた作品にありがちなのが、互いの主義主張がぶつかり合って結局何も言えなくなり、人は醜いだとか、争いは終わらないだとか、人にはそれぞれの正義があるだとかで終わってしまうパターン。
伝えたいことは理解できるが(本当にそれだけか)と頭の中にモヤモヤしたしこりが残りがちだ。
だけど、本作は両陣営ともに事の重大さを理解しており、無闇に己の正義を振りかざすといった野暮なことはしていない。
なぜこのような事態になったのか、流血が伴うとしても実行しなければならないのか、現在の勢力と情勢を正確に調べ上げて、この多大な戦争犯罪をもたらした社会の実態を徹底的に暴き出している。
この映画の本当の敵は人種間の対立を生み出した社会構造そのものだ。

『独裁者』『七人の侍』『大脱走』『フレンチコネクション』『仁義なき戦い』『パピヨン』『ガンジー』『ミッション』『プラトーン』『マルコムX』『アンダーグラウンド』そして『沈黙』
数多くのリアリズムな作品が示した自由と真実の道を示さんとする力。
その到達点がラスト10分で勃発するアラブ人達の蜂起の中にある。

何者にも消せぬ怒りと叫び。
脳天に弾丸をぶち込まれる大傑作だ。

【民衆よ、何を望む!】
今から50年前、日本を代表する映画雑誌『キネマ旬報』が毎年発表する外国映画年間ベスト・テンにおいて、圧倒的な差で第1位の栄冠を勝ちとった本作。子供の頃に鑑賞していたのだが、まったく良さが分からず、内容も理解できていなかったので、デジタルリマスター版が全国で順次上映されているのを知って劇場に足を運んだ。アルジェリアがフランスから独立する為に戦った抵抗運動を、ドキュメンタリータッチのモノクローム映像で描いているのだが、警官を暗殺するシーンなども寒気すら感じさせる怖さ。爆弾をしかける女性が、周りを見渡し子供がいるのを見て、躊躇してしまう細かい葛藤などの演出も素晴らしい。抵抗運動の組織の作り方も実際にあったのではと思わせる程のリアリティで、警察側の拷問の醜悪さは、素直に映画を楽しむというレベルを超えている。マカロニウェスタン音楽で有名な「エンニオモリコーネ」の旋律がストーリーを盛り上げ、本来はヒーローのいない革命映画であるのだが、9・11以後の現在では、この作品のリアリティはテロ活動映画に感じてしまったのも事実。体制と反体制の両面から描いてはいるのだが、現代のテロ後の状況を知っている自分にとっては、見ていられないシーンも多く、当時の日本での高評価は、学生運動などに影響を受けた方の多くが、評論家にいたのではないかと感じずにはいられない。

ドキュメンタリー?

フィクション?

その境目がないほどのリアリティとストーリー展開の面白さに圧倒されてしまう作品で、映画としては評価できるが、「好きな作品」ではない。

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