ギャグかシリアスか徹底していない忍者もの。
もはやギャグでしかないような、制作者側がまじめに作っているつもりの映画は数あれど、これはそれとも違う。
「虎狼の族」(ころうのやから)である、人を人とは思わない野蛮な群れである忍者は死をも厭わない。
その残忍さも含めて、今で言えばテロリストが近いと思うのだが、ここではコミカルに描いている。
そこがせつない。
やりきれないのではなく、情けないのだ。
コミカルな時代劇なら『超高速 参勤交代』という好例もある。
『真田十勇士』も、松阪桃李の起用法といい、なんだかわからなかった。 うーむ、せつないなあ、忍者もの映画は。