原作漫画は未読。
アクション目当てで見たが、多分5、6回ある戦闘シーンはどれも見応えあるもので、迫力とスピード感を併せもち、且つ見せ方もうまいので十分に満足。全体的にCGらしい軽さはあるものの、それも含めて作品世界に合っていると思う。で、本作が特に良いのが、各場面においてアリータが戦う理由が展開上の必然として無理なく描かれていること。これって当たり前の様で、スムーズに描けているアクション作品は実はあまりない。
かっこ良い戦闘にはかっこよい動機付け＝良質な物語が不可欠なのだ。
ただ映画全体としてみると漫画原作にありがちな、ストーリーテリングが飛び石になってしまっているような無理矢理感はやはりあるが、とはいえ許容範囲内。総合的に十分な良作といえる。
上層都市から下層を監視している敵の親玉が、どうしても痩せた箭内道彦にみえる。
