やまひろ

メイズ・ランナー:最期の迷宮のやまひろのレビュー・感想・評価

2.5
『友達だけでなく私たち全員を救えるわ』

ジェームズ・ダシュナー(英語版)の小説を原作とした2018年のアメリカ映画のSFミステリー映画シリーズ
第3作品目で最終作

2作品目のあまりの駄作っぷりに観ることを躊躇していたが、暇だったんで観てみた。
結論から言うと、思ったよりは悪くなかった。けどやっぱり色々言いたいことが多い作品。


まずタイトル「最後の迷宮」というのは、どういうことなのか?
そもそも「迷宮」は1作目にしかなかったよね?ラストシティを迷宮って指してんなら、意味がわからない。

と、タイトルが無理やり1作目の人気に乗っかった邦題がいかにも好きではない。

2作品目でフレアウィルスに感染してゾンビ?になる設定がわかり、その薬を作るための実験でトーマスたちをメイズランナーさせた。ってことはわかる。
わかるが、今作でその薬が出来たのか?いや、出来ない。では一体あの実験はなんだったのか。

ラストでトーマスの血がウィルスに効くことが判明したけど、そんなオチなのか。と安易すぎて逆に新鮮。
攫われて実験されたミンホの気持ちが計り知れない・・・


途中、ラストシティの中の様子が映し出せれて、ほとんどの人がマスクをしていて、ウィルス感染に備えていることがわかる。
その光景が、2020年のコロナが蔓延した現実世界にかぶって見えて笑えなかった。

コロナに感染してゾンビにならなくてホントによかった。


とりあえず、今作もメイズ(迷宮)をランしていないわけですが、それはもう仕方ないとして、ラストでWCKDが崩壊する描写はいかがなものか。
反乱にしても一夜にしてあそこまで崩壊するのか。。。

トーマスたちは孤島に移動し、そこを安息の地としてエンドロールが流れる。。。
いやちょっと待ってほしい。

結局トーマスの血でウィルスに対抗するワクチンは作られず、劇中で「ウィルスは空気感染する」って言ってたから、将来的にはトーマス以外はウィルス感染するんじゃね?
しかも医者や設備がないから、けっこう詰んでる気がする。。。

ってもやもやした感じを抱えながら、映画が終わるのでした。


うーん
やっぱり1作めが一番おもしろかったな。
2作目で攻め過ぎた感は否めない。

もったいない作品だと思う。
やまひろ

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