きのこヘル

ベロニカとの記憶のきのこヘルのレビュー・感想・評価

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)
3.8
小さなカメラ店を営むトニーは、元妻に偏屈と言われ、妊娠中の娘との信頼関係も今ひとつ。
そんなトニーの元に、弁護士から知らせが届く。大学時代の恋人の母親が亡くなり、トニーに受け取って欲しい遺品があるという。その事をきっかけに学生時代の記憶が蘇る。

ストーリーは地味だし、主人公の人柄も魅力的とは言えないけど、遠い日の記憶の曖昧さや、過去の怒りや後悔と向き合うことの意味が伝わる。
不器用でも素直に自分と向き合うこと、またそれを大切な人に表出することも必要だと気づかせてくれる映画。