あろわ

手紙は憶えているのあろわのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.1
愛する妻に先立たれたがそれすらも忘れてしまう認知症のゼフ。友人のマックスから託された手紙で自分の使命"アウシュビッツで自分たちの家族を殺した男ルディ・コランダーを、自分たちの手で殺すこと"を思い出しながら、身分を偽り平然と生き続けている戦犯者をさがす復讐の旅にでる。




〜〜以下ネタバレ含みます〜〜〜



衝撃のラスト。
最後に訪ねた"ルディ・コランダー"と話すとき、内容に違和感を感じる。
・生存者がワーグナーを好きなのはありえない(ヒトラーはワーグナー愛好家だった)
・いつか君が尋ねてくると思っていたと親しげ
…あらためて思い返すと他にも不思議な点が散りばめられていた。同性愛者として収容されていた人に泣きながら謝罪する、巧みに銃を扱う。

引き込まれる作品だった。
ただ、邦題がちょっと違うかなぁ〜
覚えていたのは手紙じゃなくて、声やピアノ、銃なんかの感覚だし、憶えている・思い出す…シンプルに「リメンバー」にしといて欲しかったところです。
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