くろきつ

手紙は憶えているのくろきつのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.3
ナチス兵士に家族を殺されたアウシュビッツ収容所を生き延びた老人のおぼろげな記憶と手紙が頼りの復讐の旅を描いたサスペンスドラマ。

「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤンがクリストファー・プラマーを主演に迎えて描いたサスペンスドラマ。一通の手紙を頼りに家族を殺したアウシュビッツ収容所のナチス兵士に復讐するための旅に出る記憶もおぼろげな90歳の老人をクリストファー・プラマーが演じている。眠ってしまうとその日の記憶が消えてしまうハンデを背負いながらも単身で旅に出るというチャレンジャーな老人。その道中もサスペンスフルで面白かった。全く地味な作品ではなくてミステリーに留まらずしっかりサスペンスだった。クリストファー・プラマーの哀愁漂わせる演技が素晴らしかった。結末は予測できるもののいざ映し出されると衝撃的でドラマティックだった。90分ほどの短尺なので観やすくて満足できるサスペンス映画だった。軽い気持ちで観ると少々くらうかもしれない。
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