もりもりん

手紙は憶えているのもりもりんのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.0
アウシュヴィッツ生存者のマックスのように、悲しさや悔しさはどれだけ歳を重ねても消えないものなのかもしれない。

それが辛い。

90歳のゼヴは、普段の動きは超スロー、認知症で妻が一週間前に亡くなったことすら覚えていられない。でもピアノを弾くときだけは、滑らかに指が動き、とてもにこやかに生き生きとする。記憶は混乱するけど、体が憶えていることがある。これまでの人生の辛さの中の幸せを表しているような感じがして、涙が出た。
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