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溶けるのoden8のレビュー・感想・評価

溶ける(2015年製作の映画)
2.6
思春期がそうさせるのか。閉ざされ田舎の社会がそうさせるのか。
どうしようもなく。世界が生き苦しく感じる時。
いっそのこと自分が溶けてなくなってしまえばいいのにな。周りに溶け混んでしまえれば楽なのかな。
逃げたいなぁ。何処へだろ。逃げた先には、自分の望む世界が待っているのかな。自分のままでいられるのかな。
周りがおかしいのであり。私が普通なの。そうであってほしい。
だから、私は世界との溶解率が著しく低いのかな。

小さな社会が、高校生の自分の世界で。その世界は、あまりにも閉塞感が強く。全てが歪んで観えてしまう。
自分もその世界の住人になってまうのではないかという焦燥感。
ちょっと大人の階段を登り始めることによる、将来への不安。

高校生の女性が抱く、悲痛な心の叫び。

女性の監督さんならではの、繊細な視点。卒業制作作品ならではの荒削り感。
それらが、若さや青さを絶妙に表現されている。

Cast(役者·キャラ) 2
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 3
Acoustic (音) 2(発声の仕方が嫌い)
23-135
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