電気羊

親愛なるきみへの電気羊のレビュー・感想・評価

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)
3.4
陸軍特殊部隊の主人公は、春休みに実家に帰省していて海辺で女子大生と出会う。
二人は恋に落ち付き合うことになるが、主人公は任務のために戦地へと旅立つ。
ITなど使えない僻地で、二人を結びつけることができるのは手紙だけだった。

主人公が一時休暇を得て実家に戻るが、そこで恋人の女子大生と久しぶりに再会するが、主人公が兵役の延長を志願したことから、一緒にいられると喜んでいた女子大生との間に溝ができる。
再び任務地へと向かう主人公。そこに女子大生から久しぶりに送られてきた手紙には、長い別れに耐えられなくなり自分を支えてくれた男性と婚約したという内容が書かれていた。

もう、故郷に戻る意義を見失った主人公はさらに戦地での活動を延長するが、父親が倒れたと言う報告を受け帰国する。
急遽帰国した主人公は父親の最期を看取り戦地へ戻る前に、かつての恋人だった女子大生の元を訪れる。
そこで女子大生の結婚相手の男性と再会するが、その男性は主人公と女子大生の共通の知り合いの男性だった。
主人公は、男性が現在、ステージ4の癌患者で余命いくばくもないことを知る。主人公は男性から自分は死ぬが自分の自閉症の息子を託せる人物として女子大生と結婚したことを告げる。

二人きりになれた夜、主人公は彼女を失いたくなかったこと。女子大生は、彼氏と会えない無い淋しさと自分を必要としてくれる男性がいたことを共に本音を語り合うのだった。
主人公が戦場に戻る前に女子大生は、以前いつも言っていた「すぐに又、会おうね」と告げるが、主人公は「さよなら」と言って別れる。

それから5年。戦地を渡り歩く主人公に彼女からの手紙が届く。結婚した男は薬石効無く癌で死亡。いつまでも主人公を待っていると。
帰国した主人公と彼女はようやく結ばれるのであった。

遠回りした人生だった。けど主人公が任務より彼女を選んでいれば良かった話なんだよな。実際が。
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