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森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」のAZのレビュー・感想・評価

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『A』を見たので、ついでにこちらの感想も。これは映画ではなくTV番組だが、なぜかfilmarksにあったので一応感想を。森達也作品で一番最初に見た作品がこの作品。ただ、当時テレビでやっていたのを一度見ただけなので、内容ははっきりと覚えていないが、最後のオチにかなりのショックを受けたのだけを覚えている。

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著作「ドキュメンタリーは嘘をつく」をTV番組化することになったドキュメンタリー作家・森達也は、旧知の映画監督・村上賢司を呼び出す。「番組の本編は自分でやるがそのメイキングを制作してくれないか」という依頼をするためだった。さらに、リポーターを起用したいので人選も任せるという。

村上は、映像作家を目指している吉田という女性をリポーターとしてスカウト。番組は、メイキングの映像も織り交ぜながら展開する。

藤原ヒロシ(DJ・プロデューサー)や原一男(『ゆきゆきて、神軍』監督)・佐藤真(『阿賀に生きる』監督)・緒方明(『いつか読書する日』監督)といった錚々たる顔ぶれの監督との対談やイベント収録など最初は順調に撮影が進むが…。
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放送日が2006年12月31日となっているから、もう14、5年前に見た作品となる。嘘を嘘と見抜けない人はメディアに触れない方が良い。この作品はメディアリテラシーについて強く考えさせられる作品だった。またドキュメンタリー映画というものに“逆”に興味を持たせてくれる作品だったように思う。

誰かが、「ドキュメンタリー映画は撮影者が介入した時点でドキュメンタリーにはなっていない」と言っていたのをふと思い出した。

みえない圧力・操作が加わる。

どこかで見れるのならまた改めて見たい作品。
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