イチロヲ

鏡の中の悦楽のイチロヲのレビュー・感想・評価

鏡の中の悦楽(1982年製作の映画)
3.5
新婚の兄夫婦と同居している大学生の青年(小林宏史)が、兄嫁(朝比奈順子)に対する独占欲に苛まれてしまう。青年の「性の暴走」を描いている、日活ロマンポルノ。

青年が風呂場に取り付けたマジックミラーを通して、兄夫婦の性生活を覗き見るというシチュエーション。基本的に朝比奈順子の肉体を拝むための作品であり、彼女の濡れ場が長尺で収められている。

兄を演じているのは、筆者のフェイバリット男優・益富信孝。夜の営みになるとサド気質が表出するという、二面性を活かした芝居が堂に入っており、体位を変えながら拘束していく華麗なテクニックにホレボレさせられる。

作品自体は小品だが、決してつまらないわけではない。男女が合体したままで隠密行動を取る、エロコントに笑わせられる。例に漏れず、風呂場がすごく寒そうだけれど、そこは脳内補完すべし。
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