みりお

おかしな男の夢/おかしな人間の夢のみりおのレビュー・感想・評価

3.8
アレクサンドル・ペトロフ2作目鑑賞🇷🇺
『雌牛』から3年後に作られた、ガラスペインティング技法のアニメーション。
こちらはドストエフスキーの同盟小説を映像化している作品で、ペトロフは本作を映像化したいがために、大学に通って小説について勉強し、課程を修了してから製作に取り掛かったそう👀✨

あらすじは、以下の通り。
世の中の全てに意味がないと自殺を決意した男が、ついに決行しようと決めたその日、助けを求める少女の手を冷たく振り払ってしまった罪悪感から奇妙な夢を見る。
男が夢で辿りついたのは「理想郷」
そこでは人々も動物もすべてが互いに愛し合う美しい世界だった。
しかし男が持ち込んだたった一つの「偽り」から人々は、互いに妬み争うようになり、やがて世界は崩壊する、、、
夢の中で、人類の理想郷とその崩壊を目の当たりにした男は目覚めたとき、あることを決意する。

たしかにこれ難しい〜💦
文学的、かつ倫理的テーマを扱っているので、英語字幕で観てもわからないとこ多すぎ😫🌀
自分の英語能力の無さが悔やまれる…
メインメッセージは「自らを愛するのと同じように隣人を愛せ」とのことだと思いますが、その結論に至るまでに男が感じた理想・失意・無念・気付きなどが、理解しきれませんでした😢

映像としてはたった3年でかなり技術が上がっていて、楽園の様子は本当に温かみがあって美しい✨
それが崩壊していく様も、徐々に色味や絵の荒さを変えていくことによってまざまざと表現されていて、お話自体には凄く惹き込まれました🌈
みりお

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