イチロヲ

生撮り解禁ツアー むしられたビキニのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
サイパン旅行に訪れた3人組の女子大生(恵理&真衣&亜美)が、日本人カメラマン(青木竜也)との交流を通して、自らの脆弱性を諭されていく。女子大生のアバンチュールを描いている、日活ロマンポルノ。AMI企画製作。

バブル経済に突入する直前の作品だが、後の海外旅行ブームを予見しているような内容になっている。海外旅行への危機感が足りていない、お花畑状態の日本人に対する、自虐と皮肉が痛烈に込められている。

本作では「聖女隊」と称されるセクシーアイドルグループが、主人公の女子大生を熱演。センターの恵理が事実上の主役(ヌードが一番キレイ)であり、アバンチュールの恐ろしさを実体験した後の、自己省察がドラマの骨子となっている。

内省的な雰囲気を含みながらも、現地の土人(獣人?)のレイプ行為や空手の格闘シーンなど、サービス精神旺盛な作風に振り切っている。お祭りムードに突入していく日本への、見事なまでのカウンターとアンチテーゼ。
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