2021ksh

哭声 コクソンの2021kshのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

大いに笑いながら鑑賞(家で観てよかった)。可笑しい映画だ。確かに悪霊によりゾンビ化?した人間が引き起こす悍ましい光景は目を覆いたくなる。が、取り巻く村民の言動の滑稽さよ。だが決してコメディではない。
臆病なのか勇敢なのか、無能なのか有能なのか
いまいち読めない男クァクドウォンの一挙手一投足が笑わせる。やたら張り切り楽しそうな祈祷師ファンジョンミンも、怪しげな日本人、國村隼(怪演凄かった)にまつわる話をテキトーに噂する村民も、頼みの綱は祈祷師だけみたいな女達も、何だかみんなファニー。都会から隔絶された山間の村人はこれほど滑稽ですよと言わんばかり。出色は山奥に居る日本人を成敗しに行く男たち。軽トラ荷台に鍬、鋤、鉈、シャベルに牛骨。子を想うばかりに常軌を逸しているが笑わせてる?まともだったのは神父だけ。そういえば「ディヴァインフューリー」でも悪霊の成敗は神父だった。
つまるところ、そこの対比か。人間の滑稽さとか。
まあすっきりしない内容だが、これを演じきる役者と2時間半にまとめる監督を賞賛するしかない。
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