ねこねここねこ

哭声 コクソンのねこねここねこのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

いやまぁ面白くて引き込まれたのは事実だけど、終始あの六角精児みたいな父親(警察官)にイラッとさせられて、自分の娘さえ助かれば他人はどうなっても良いのか?とか、人を殺そうとしてもいいのか?など疑問だらけ。
この父親がちゃんと筋の通った行動をしてれば事態はマシだったかもしれないが、常に感情的で行き当たりばったりの行動がどんどん事態を悪化させた気がする。
ラストが混乱させられたままで観る側が考えろという投げかけはいいとして、それにしては少しお粗末な描き方。途中ゾンビが出てくるのはちょっと頂けないし、なぜゾンビになったのか?ゾンビはなぜ急に倒れたのか?など。
また父親は祈祷師に頼ってみたり、教会に頼ろうとしてみたり。神父さんはあまりアテにならず、國村準は結局悪魔だったり。悪魔だから神父見習いが行ったのか?とか、祈祷師や謎の女性の立ち位置も微妙。

日本でも田舎だとまだお祓いだの祈祷だのに頼る人もいる。
キリスト教が普及している韓国でも混在してるのだろうなと思う。

それにしても韓国映画って面白いね。
ただこの作品はラストの描き方がちょっとお粗末に投げ出しすぎたために全体が台無しになってしまって残念。

祈祷師は日本だと渡部篤郎さんにやって頂きたい。
そしてなんで國村隼さんを起用したのかも聞いてみたい。でもうまかったなぁ、演技がさすがです。