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哭声 コクソンのtayaのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

疑うということについての映画
結局悪霊は誰だったのか、とつい考えてしまうものの、この映画には生身の人間しか登場していないのではないか
悪霊は触れる事ができない、実際に触れて確かめてみろとの言葉がたびたび登場する
触れる事ができない者は一切登場していない

村人らは怪異を前に疑いの心を強めていき、目で見たもの触れたものを信じる事ができずに、よそ者への疑いの目を強めていき、最悪の事態を迎える
ジョングも初めは村人たちの噂話を馬鹿にしていたが、娘に異変が生じると正気を失い、恐れと疑いが伝染する

幻覚成分のある毒キノコを摂取したことによって精神錯乱に陥った者による殺人という一見あり得ない結末がこの映画の答え
主人公らとともに、毒キノコよりあり得ない悪霊の存在を信じる疑いの道、信仰心の迷いへと観客を誘いこむサイコスリラー
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