いわやん

あの手この手のいわやんのレビュー・感想・評価

あの手この手(1952年製作の映画)
3.9
市川崑監督。
大阪が舞台で旦那が大学講師、奥さんが新聞社勤め。旦那は奥さんに頭が上がらない普通の家庭で、伊勢志摩から旦那の姪「アコ」が急に押しかけて居候する。

アコは、とにかく回りの人を巻き込み、家庭の中をあれこれ適当な事を言い引っ掻き回す。

フラストレーションが溜まる奥さんに、アコと奥さんに挟まれて右往左往する旦那。

ついにキレる旦那に、我に帰る奥さん。

その時、アコは・・。

久我美子主演。
夫の平田昭彦が亡くなった時に「久我美子の夫の」と言われてたので、気になってましたが、今回作品を鑑賞して思い出し、調べてみたらビックリ!
この人公家の出身で、女子学習院に在籍していて、東宝ニューフェイスで同期に三船敏郎と言う凄すぎるエピソードが。

で、確かに目鼻立ちも整って綺麗な人で、今作品ではお茶目な役柄で可愛いい感じです。

作品は、最初は平坦なドラマ展開ですが、アコが入ってから話に動きが加わり、ラストの辺りは結構面白いです。

ちなみに、この作品に伊藤雄之助も出ていますが、すでに結構なオジサン顔で若いうちから変わらない人だなと思いました(笑)

あと、作品の舞台が大阪で当時の風景も写っていて、生駒山上遊園地の飛行搭は、今と変わらない形で。
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